人間が放出している赤外線の量を測る事で体温へと変換する非接触で体温計測が可能な体温計がありますが、非接触体温計で測った体温が、いつも脇の下に挟んで計測している体温計で計測できる体温と大きく違い、どちらが正しいの?と疑心暗鬼になった体験ってありませんか?
一時品薄になっていた時分には実は、液体や固体の温度を計測する為の温度計を体温計として売られていたと言う事があり、これら物体を計測する非接触温度計、赤外線温度計を使って計測しても温度計にもよりますが普通に1〜2℃の誤差はありますので、いつ体温が36.2度の方が37.2度や38度、逆に35度と低めに出てもそれは誤差の範囲なので温度計の故障ではありません。
そこで今回は、体温計測を目的に開発されたポケットサイズの非接触体温計「QTherm」をご紹介致します。
誤差0.2℃
まず最初にこの「QTherm」では赤外線温度センサーとして”MLX90615SSG-DAG-000-TU”を使用しています。
この赤外線温度センサーはメジャーな非接触体温計にも使われている温度センサーで、計測可能範囲は-40°C ~ 115°Cとマイマスから沸騰したお湯の温度まで計測できるセンサーなのですがパラメーターの設定の仕方では体温を計測する事ができ、その誤差は最小0.2℃で表示できると言うのが特徴です。
ただその為、計測できるのは人間の体温、36度から39度までと非常に狭いのですが、体温計測するだけでしたらこれだけ幅が広ければ十分、体温計測用の体温計として使えますし、何と言っても計測開始ボタンを押せば即、1秒も経たない間に計測が完了し、体温を表示してくれます。
携帯性に優れた唯一の非接触体温計
そしてこの「QTherm」の1番の特徴は他の非接触体温計にはない携帯性の良さです。
本体サイズは76mm x 41mm x 16mmと、ほぼフリスクケースを2つ積み重ねた様なサイズになっており、ガンタイプやスティックタイプの非接触体温計とは比べものにならない程コンパクトで、バッグの中に入れて嵩張らないのはもちろんの事、ポケットに入れて持ち歩く事もできますし、いつでもどこでも持ち歩け、ちょっと気になれば額にかざして体温を計測する事ができますので、こんなに便利な非接触体温計はありません。
ESP8266使用でプログラミング可能
またこの「QTherm」はCPUにESP8266と言うWiFiチップ、モジュールを使用しています。
このチップはプログラを乗せる事ができる事でArduinoブートローダーを乗せてArduino IDE等でプログラムを開発する事ができる為、この「QTherm」でも例えばこの「QTherm」をサーバーにして計測した体温をクラウドにアップロードしたり、IFTTTサービスを利用する事で、周囲においてあるIoT機器と連携して例えば、「QTherm」をリアルタイムで計測状態にして、「QTherm」の前を通過した方の体温を自動計測し、37.5度以上の方を計測すると脇に置いたランプを点滅させると言う様な装置を自分で製作すると言った事もできますので、もし興味を持たれた方は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/qtherm/qtherm-cute-and-fast-top-quality-smart-thermometer
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