昔であれば専門のショップに依頼しないと作れなかった様なものが、今ではホビーユースの3Dプリンターやレーザー彫刻機、CNC加工機によって家庭で簡単に製作できる様になっています。
特にレーザー彫刻機は強力なレーザー光によって素材を加熱する事で模様を刻んで行く加工装置で、レーザーモジュールの出力の大きいものはガラスや金属と言った硬い素材に対しても彫刻する事ができますので、例えばトロフィーに名前を彫ったりと言う事も家庭で出来ますし、新入学、新入園等でたくさんの持ち物に全て名前を書かなければならない様な場合もレーザー彫刻機を使えば短時間で消える事のない名前をレーザー彫刻する事だって出来ます。
そこで今回はよりクオリティーの高いレーザー彫刻が行えるレーザー彫刻機「LaserPro」をご紹介致します。
0.08mm高精細加工
まずこの「LaserPro」で注目すべきポイントはレーザー彫刻機の心臓部とも言えるレーザーモジュールです。
市販のホビーユースのレーザー彫刻機の多くは市販のレーザーモジュールをただ取り付けただけで、それだと一般的なレーザーモジュールのレーザーの幅は0.3mm×0.15mmの長方形ですが、レーザー幅が1mm以下ですから、例えば髪の毛を1本1本再現する様なデータを使っレーザー彫刻をした場合、一般的なレーザーモジュールでは線ではなく面で削られてしまう程度で遠目に見ればそう違和感はありません。
一方この「LaserPro」では独自にレーザーモジュールから出力から放出されたレーザー光を凸レンズによって0.08mm×0.08mmサイズに絞る事で、細かな髪の毛も忠実にレーザー彫刻できる様になっている他、レーザー光を集光する事で実質的なレーザーパワーを上げる効果ももたらしていますので、7W出力のレーザーを搭載したLaserPro-Hであっても本来なら30Wクラスの出力があるレーザーモジュールを用いなければレーザー彫刻できないアルミ(アルマイト)素材であってもレーザー彫刻が可能になっています。
またLaserPro-Sは実質10Wレーザーなのですが、これも出力の小さいレーザーモジュール2つから出力されたレーザー光をプリズムによって合成する事で安価にハイパワーなレーザーモジュールに生まれ変わらせていると言う所が注目すべき点で、LaserPro-Sなら厚み6mmの木やアクリルと言った素材のカッティングも行えますので、キーホルダー等の自作も家庭で行う事が出来ます。
オートフォーカス機能で凹凸があっても均一彫刻
更にこの「LaserPro」の一度に彫刻可能なサイズは215mm×305mmとおよそA4サイズ大のものまで一度にレーザー彫刻する事が可能なのですが、ヘッドは90mmの高さまで移動できる様になっています。
それによって高さが90mm以下の立体的なものでもレーザー彫刻が可能になっていますし、もっと大きいものであれば何か枠を作って”LaserPro”の高さを上げてやればもっと大きいものもレーザー彫刻が可能です。
またレーザーモジュールから出力されたレーザー光はーザーモジュールから素材までの距離が空けばあくほどレーザーのパワーは落ちて行きます。それによって凹凸のある立体的の素材ですと上の方はしっかりと彫れているのに、下の方になると薄く傷がついている程度と言った様な差が生まれてしまうのが1つの問題点なのです。
そこでこの「LaserPro」ではオートフォーカス機能を搭載し、凹凸のある立体的な素材に対して一定の距離を保ちつつレーザー光を照射する事でレーザー彫刻の品質(濃さ)を一定に保つ機能を有しています。
更にオプションになっているローラーアダプターを使えば円筒形や円錐形、グラスやカップの曲面にもレーザー彫刻を施す事が可能です。
プレビューとスキャナ
またこの「LaserPro」にはカメラを搭載しており、カメラでレーザー彫刻する素材をPCの画面上に映し出した上で、彫刻データを重ねて実際の仕上がりを確かめる事ができる他、データの拡大縮小もマウスで簡単に調整できますので失敗がまずありません。
またCADアプリが使えなくても自分がスマホで撮影した景色や人物の画像データを取り込んでレーザー彫刻できる他、紙に手で描いたものをカメラでスキャンしてデータ化してレーザー彫刻すると言った機能もこの「LaserPro」は備えており、特にCAD初心者、レーザー彫刻初心者には優しく簡単に扱える様になっていますので、もし興味を持たれた方は詳細につきましては下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/laserpro/laserpro-professional-laser-engraver-and-cutter
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