ファイバースコープと言えば身近な所では胃カメラや大腸カメラの様な身体の中に入れて内蔵を検査するファイバースコープを連想するのが一般的ですが、実際には例えば台所のシンクや洗面台の排水の流れや、トイレの水が流れ辛いと言った時にも最近ではこう言ったファイバースコープを使ってパイプの中の詰まり等を検査するのが一般的で、工業用としてのファイバースコープも非常に多く存在します。
そんな中で、ヘッドの可動域が左右に180°もあり、スマホで映像の確認が可能な200万画素ファイバースコープ「OHHN Endoscope」をご紹介致します。
死角ゼロのファイバースコープ
工業用のファイバースコープはパイプの中の状態を見たりする為に用いられる事が多く、パイプの中に異物が残っていたり破損していたりするのが目的のために基本的にはパイプの入口からパイプの奥の方まで見渡せる事ができれば良い事から基本的にはファイバースコープの先端は動きません。
また先端の動かないファイバースコープは画角が広いもの方が良いのですが、今回紹介するファイバースコープ「OHHN Endoscope」は何と先端が左右に180°折り曲げる事ができ実質360°どの方向にも向けられる事から言うなれば死角のないファイバースコープと言え、これは非常に魅力的です。
何故なら太さの変わらないパイプならファイバースコープを送り込みつつパイプの内壁もしっかりとチェックする事が出来ますが、途中トラップ等の広い空間があったりすればカメラの撮影方向が固定されている様なCCDカメラではカメラの向きを変える事ができませんからトラップの全体像を把握するのは無理ですが、この「OHHN Endoscope」の様にヘッドが自裁に動かせる事で全周くまなくチェックする事ができます。
また先端が曲がると言う事は、パイプの中で自由に方向を変える事ができますので、例えばT字型の綱手の所で90°ファイバーを曲げて進みたいと言った時に先端の曲がらないCCDファイバーであればとりあえず押し込んで自然にCCDファイバーが曲がって行く方向にしか進める事はできませんが、この「OHHN Endoscope」であればそう言ったT字型の綱手で90°方向を変えて進んだりすると言う事も簡単に行えます。
またこの「OHHN Endoscope」はケーブル長が1mしかないのであまりパイプの置くまで突っ込む事は出来ませんが、少なくとも洗面所の排水口に指輪を落としたかどうかと言う確認はパイプを外さなくても可能です。
モニターはスマートフォンを利用
またこの「OHHN Endoscope」では専用のモニターを搭載せずスマートフォン(iPhone & Android)をモニターとして使う様になっています。
これは1つポイントの高い所で、例えばスマートフォンで録画した映像をSNSで共有すると言った事もスマートフォン1つで簡単に行えますし、これがメモリーに録画してスマートフォンに移動させてとなると結構面倒ですが、スマートフォンで見て撮影できれば非常に便利です。
またこう言ったスマートフォンをモニターにするカメラ付きの耳かきなどはWiFiで接続しますので、カメラ&スマートフォン共にバッテリーの消耗が激しいのですが、この「OHHN Endoscope」はケーブルでの接続になりバッテリー消費を抑えられ、「OHHN Endoscope」の方は最大2時間連続使用が可能なので、捜し物や構造確認と言った作業も手を止める事なく余裕を持って行う事ができます。
動作温度90℃以下
また「OHHN Endoscope」には脱着可能なスマホホルダーが付属しており、片手で「OHHN Endoscope」を握り、スマホの画面を見ながらCCDファイバースコープの方向をダイヤルレバーで調整しつつもう片方の手にCCDファイバースコープを持ち長さの調整ができて非常に操作がし易くなっています。
またCCDファイバースコープの動作保障温度が85℃と非常に高いので、例えば車のエンジン内部を見ると言った際に本来ならエンジンが完全に冷えてからしかこう言ったCCDファイバーを入れて見る事はできませんが、この「OHHN Endoscope」は動作補償温度が85℃以下と非常に高く、ちょっと冷えたかな?程度のエンジンルーム内にCCDファイバーを入れてエンジンの診断が出来たりもしますので、もし仕事でCCDファイバースコープを使っていて、こう言った可動ヘッドのものが欲しいと思われていた方は詳細に関しては下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/ohhn/the-flawless-endoscope-you-never-thought-possible
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