ARグラスとVRグラスの大きな違いは、周囲の景色が見えるか見えないかです。
VRは完全に仮想現実の中にドップリと入り込みますので、真っ暗な無の空間の中に人工的に作られたものが投影されますので、非現実的な世界を楽しむ事ができます。
一方でARグラスは拡張現実と言って、PokemonGO!の様に今見えている世界の中に様々なものを投影し合成しますので、実際の風景が見えている分、自由に動き回る事ができ動画を見ながら家事をしたり、レシピ動画を見ながら料理を作ったり、ながら作業にはとても便利な上、いちいち目線をスマートフォンに移さなくても良いと言う所に大きなメリットがあります。
そんなARグラスをアウトドアアクティビティ向けにチューンナップされた「Minimis Glass」をご紹介致します。
ANT+をサポート
今回紹介するARグラス「Minimis Glass」は、右目にだけ1920×1080ピクセルのHDクラスの8ビットカラーのディスプレイを搭載した単眼式のARグラスに分類されるガジェットになり、OSにAndroid12を搭載してはいますが、一般的なARグラスとは違い使用用途は言うなれば限定されており、今回紹介する「Minimis Glass」はマラソンやサイクリングに特化したスマートグラスになります。
ただ使用用途を限定する事でこの「Minimis Glass」はサイクルコンピュータと各種センサーをワイヤレスで繋ぐ通信規格ANT+をサポートしており、直接センサーからのデータをこの「Minimis Glass」が受けて、ディスプレイ上に走行スピードやペダルの回転数と言った情報を表示しますので、ハンドルバーに取り付けたサイクルコンピュータに視線を落とす必要がなるなるため、走行中の危険性が大幅に減ります。
更にこのARグラス「Minimis Glass」そのものに心拍センサー、加速度センサー、気圧センサーが搭載されており、心拍やランイング中の移動スピード、ラップタイム、標高などと言ったデータもディスプレイ上に表示されますので、こちらも時計を見るためにランイングフォームが乱れたりするのを防ぐ事が出来ます。
更にこの「Minimis Glass」にはWiFiやBluetoothももちろん搭載しているのですが、LTE 4G通信モジュールを搭載しておりeSIMをインストールする事で、スマートフォンやスマートウォッチを身に着けていなくても、このARグラス「Minimis Glass」単体でネットに接続しマップをダウンロードして来てナビゲーションを行ったりする事も可能な上、常時ディスプレイを点灯させていても最大7時間は連続使用が可能です。
周囲の明るさに応じて明るさを自動調整
次にこの「Minimis Glass」には明暗センサーが内蔵されており、周囲の明るさによってレンズの濃さを自動調整する機能を備えている他、100%UVカットが施されています。
これは屋外で使用する目視デバイスとしては非常に重要かつ有用な機能で、スマートフォンでも雲一つ無い晴天下ではディスプレイをMax明るくしても見辛い様に、この「Minimis Glass」においても透明なレンズを使用している場合、外光が眼に入ってディスプレイも見づらくなりますし、周囲の景色も見づらくなり障害物などを認識し辛くなります。
一方でレンズにスモークを入れて暗くすると今度は夜間に走ったり、自転車で移動したりする際に周囲の景色がより見え辛くなり危険が増えますが、自動的に明るさを調整してくれる事で余計なアクシデントを避ける事ができます。
薄く軽く振動で跳ねないピッタリフィット
そして一般的なARグラスはプリズムに映像を投影する事で周囲の景色と映像を合成していますので、プリズムを内蔵している分だけARグラスは厚みを増すだけでなくレンズ部分が重くなりますので、ARグラスが移動の振動で下がって来たりするのはよくあります。
ですがこの「Minimis Glass」では、板状のガラスの側面から映像を照射しガラス内で光りを屈折させる事で映像を見せると言う導波管ディスプレイを採用する事でレンズ部分が厚くなるのを防ぐだけでなくバッテリーをツルの後ろ側に配置し、重心バランスを取る事で走った際の上下振動でメガネが鼻先へズリ落ちるのを防ぐ工夫がなされています。
更に重さも、この「Minimis Glass」単独でネットに接続でき通信できる様になっているのにも関わらず重さは90gと非常に軽く振動により接触している耳や鼻と言った部分への負担も少なくなっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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