みなさんはカードキーや電子タグなどが自分でコピー出来たら便利なのにと思われた事はありませんか?
例えばNFCに対応カードを使った玄関キーであったり、RFIDタグを使った玄関キーなど、業者さんにお願いすると結構な費用がかかりますが、自分でコピーする事ができれば、合鍵と言うかスペアカードやスペアキーを安価に製作する事が出来ます。
とは言ってもNFCタグは規格は同一されていますので、コピーしようと思えばコピーを作る事は可能なのですが、RFIDタグに至ってはタグが通信に使っている周波数をサポートしていなければタグ内のデータを読み込む事すら出来ませんが、今回紹介する「The M1」なら貴方の使っているRFIDタグをコピれるかもしれません。
NFCエミュレート
今回紹介する「The M1」には2,100mAhのバッテリーと高速で動作するARM Cortex-M33コアを搭載したSTM32Hチップを搭載しており、様々な機能を搭載しているのですが、その中でも魅力的なのがNFCカードのエミュレーションモードです。
このM1にはNFCカードと通信を行う事が出来るアンテナを搭載しており、NFCに対応カードを読み取る事が出来るだけでなく、エミュレーションモードを使ってこのM1をNFCカードの様にして機能させる事が出来るのです。
つまり、カードタイプのカードキーなどはこのM1に取り込む事で、このM1を持ち歩けばカードキーを紛失すると言う心配は無用になりますし、この「The M1」にはいくつものNFCに対応したカードを取り込む事ができ、使い分けられる様になっています。
そしてこのM1が学習できるのはNFCカードだけではなく、赤外線信号なども学習する事ができ、自宅の家電製品の赤外線リモコンを学習しこのM1を赤外線リモコンとして利用する事も出来ますし、1.54インチのLCDディスプレイを搭載しており、メニューから送信したい信号を選ぶ事が出来るので、照明などのリモコンはこのM1に学習させておく事で身の回りに置いておくリモコンの数を減らす事ができます。
RFIDエミュレート
次にこのM1にはRFIDカードと通信する事が出来る特殊な125kHzのアンテナが内蔵されており、EM-4100やHID Proxカードなどに対応したカードを読み込む事が出来るだけでなく、エミュレート機能を使って読み込んだRFIDタグの信号を送出する事も出来ますので、玄関ドアなどがRFIDタグである場合、このM1に読み込ませておけばタグを持ち歩かなくて済みます。
更にこのM1には 142MHz〜1050MHz帯のアンテナを搭載しており、電波を使ったガレージシャッターのリモコンキーや、車のリモコンキーなど幅広いリモコンキーの信号を学習する事が出来るだけでなく、こちらもエミュレート機能を使う事で逆にこのM1から送出する事が出来ますので、このM1があれば、キーの複製は出来ませんが、多くのキーをこのM1にまとめる事で荷物を減らす事が出来ます。
マイコンプログラムのデバック機能
更にこのM1が魅力的なのは5V出力の12個のGPIOピンを備えており、自作した回路の動作チェックなどに利用する事が出来る事です。
しかもこのGPIOピンの動作はプログラミングする事が出来ますので、その回路の動作に合わせてGPIOピンの出力をコントロールするプログラムを書けば、例えば制御回路でしたら実際の機械などに組み込む前にしっかりとデバックを行う事が出来ますし、UART/SPI/I2Cなどの通信プロトコルにも対応しています。
そしてまた、このM1にはUSBポートも備えており、PCからこのM1をコントロールしGPIOポートの操作なども行えますひ、このM1をHIDデバイスとして利用する事ができ、PCを操作するためのコントローラーの様な使い方も出来る様になっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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