最近のメカニカルキーボードの傾向として磁気スイッチを採用したメカニカルキーボードが増えて来ています。
磁気スイッチと言うのは磁界の強さ、磁気の強さを磁気センサーが読み取る事でスイッチが押されている事を検出する事ができるスイッチなのですが、磁気スイッチを使ったキーボードでは磁界の強さを細かく設定する事が出来るため、例えばキーを強く叩く癖がある方はキーの接点位置を深く、キーを叩く力が弱い方はキーの接点位置を浅くするなど使う方に合わせた使い易い設定で使用する事が出来ます。
そして今回紹介するメカニカルキーボード「Lemokey L5 HE 8K」では従来の10倍の精度を持つ磁気スイッチが使われており、更に微妙な設定が行えます。
10倍の精度を持つ磁気スイッチ
従来の機械接点のメカニカルキーも、光接点のメカニカルキーも接点距離と言うのは2.3mmや2.8mmと言った感じで1/10mmの精度でスペックは表されています。
一方で今回紹介するキーボードに使われている磁気スイッチでは10倍の精度の1/100mm単位で接点距離を0.01mm〜3.35mmの間で指定する事が出来ますので、無意識に自分がキーボードを叩く力加減を基準に接点距離を設定する事でキーボードを最速で叩いても反応するキーボードにチューニングする事が出来ます。
しかもこのキーボード「Lemokey L5 HE 8K」では、磁気スイッチの精度が10倍高いと言うだけではなく、キーボードそのもののポーリングレートも8000Hzと非常に早く32kHzのスキャンレートで0.14msと言う人間がキーボードを叩く速さよりもずっと早いスピードでキー入力を検出し確実にキー入力を取りこぼす事なく伝える事が出来ます。
アナログ入力
次に磁気スイッチの特徴として普通のメカニカルキーでは接点距離までキーを押し込んだ時にONになり、接点距離を越えてキーが戻った時にOFFになります。
一方磁気スイッチは接点距離を自由にセットする事が出来る訳ですが、実際にはスイッチの位置と言うかキーを押し込んでいる距離、深さと言うのはリニアに1/100ミリ単位で何ミリと把握できており、接点距離でONにするだけでなくキーストローク最大位置でも反応させる事が出来るだけでなく、キーを押す力を緩めキーが戻るのを検出する事もでき、最後は接点距離まで戻った事を検出でき、1つのキーを押すだけで4つの動作を1つのキーに設定する事が出来ます。
更に磁気スイッチはキーを押し込んでいる位置が1/100mm単位で分かりますので、全キーをアナログキーの様に利用する事ができますので、ゲームなどのアプリケーションではスピードコントロールに利用する事が出来ます。
堅牢な静音設計
そしてこのキーボードではケースはアルミ合金を切り出して作り出されているほか、キーキャップにはPBT製のものが使われており、更に内部にはPVAフォームやガスケットなどの静音素材を多く使う事で非常に静かでキーを叩くリズミカルなサウンドだけは響く様な構造となっていますので、実際にキーサウンドやキーレウアウトなどの詳細につきましては下記URLにてご確認ください。
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