今では3Dプリンター同様に安価に使える様になったレーザー彫刻機は小さなお子さんの持ち物に名前をレーザー彫刻したり、ノベルティーグッズを作ったりと様々な用途に使える上に、3Dプリンターの様にCADアプリを使わなくてもレーザー彫刻は行えますので、3Dプリンターよりは幅広い方に簡単に使って頂ける工作装置になります。
ただよりリアルと言うか立体的に加工しようと思うと3D CADアプリを使ってデータを作らなければいけませんが、今回紹介するレーザー彫刻機「Longer Nano Duo」であれば、3D CADアプリを使った事がない方でも簡単に3Dレーザー彫刻が行えます。
AIが3D彫刻をサポート
一般的にレーザー彫刻機用のデータを作成するアプリでは取り込んだ画像データなどを白黒データに変換した上で彫刻データに変換するのですが、これだけでもかなり精密な描写を行う事が出来ますので、クオリティーは決して低くありません。
ですが今回紹介する「Longer Nano Duo」の専用アプリにはAIが組み込まれており、取り込んだ画像ファイルに写っているものが平面的な絵の様なものではなく、立体的なものが写っている場合、奥行きまで解析する事で何と自動的に3Dデータ化してくれます。
ですのでこの3D化されたデータを使ってレーザー彫刻を行えば、ただの絵ではなく奥行きのある3D化された立体的なレーザー彫刻が行えるのです。
しかもAIは2次元データを3D化するだけでなくレーザー彫刻においても活用されており、深く掘り下げる部分においてはエッジがなだらかになる様に自動的に加工する様になっていますので、出来上がったレーザー彫刻はまるで人が手で彫ったかの様な印象を与える仕上がりになります。
2種類のレーザーモジュールを使い分け
次にこのレーザー彫刻機「Longer Nano Duo」は、スタンドから取り外す事でハンディーレーザー彫刻機としても使用する事ができ、自宅の壁であるとか家具であるとか、自転車や車など、レーザー彫刻機の上に乗せてレーザー彫刻が行えないモノに対してもレーザー彫刻が行える他、一度に160x140mmの範囲をレーザー彫刻する事ができます。
更にこのレーザー彫刻機には2Wの赤外線レーザーの他に20Wのブルーダイオードレーザーモジュールが搭載されており、2Wの赤外線レーザーでは、木やフェルト、革などの柔らかい素材に対してしか彫刻を行う事が出来ませんが、20Wのブルーレーザーに切り替える事で金属に対してもレーザー彫刻が行えます。
更に木材などはブルーレザーを使う事でカットする事が出来ますので、赤外線レーザーで彫刻を行った後にブルーレーザーで切り出すと言った、従来のホビー向けのレーザー彫刻機では出来なかった加工が一度に行えます。
1600万画素のAIカメラ
そしてこの「Longer Nano Duo」には1600万画素の高画質のAIカメラが搭載されています。
通常、レーザー彫刻機に搭載されているカメラは、レーザー彫刻を行う場所を手動で調整する為に利用されるのですが、このレーザー彫刻機ではレーザー彫刻を行う素材の形状を認識し同じ形状の素材に対してレーザー彫刻を行う場合、置かれた素材の位置を認識し一度に複数の素材に対して全く同じモノを作る事が出来る様に自動調整を行うレーザー彫刻が自動で行える様になっています。
更にカメラを使い素材の凹凸なども認識する事が出来ますので、フラットではない素材に対しても歪まずにレーザー彫刻が行えますし、オプションで用意されているベルトコンベアを使えば、流れている素材の位置や向きを把握しレーザー彫刻を行いますので、一度にたくさんのノベルティーをレーザー彫刻を行ったりと言った作業もこのレーザー彫刻機では行えます。
更にロータリーアダプターなどもオプションで用意されており、ボトルやボールなどを回転させながらレーザー彫刻を行う事も出来ますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/longer3d/longer-nano-duo-the-best-ai-laser-engraver
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