製品化にこぎつける為にクラウドファウンディングから始まったGoProも最新のGoPro6では電子手振れ補正が機能として加わるなど、4K撮影可能なアクションカメラとしては不動の地位を築いておりますが、GoPro6の新しい電子手振れ補正もユーザーが十二分に満足できるかと言いますと、そうとは言えません。
と言いますのも、電子手振れ補正と言うのは実際にレンズを動かして映像の揺れを吸収する光学手振れ補正とは違い、1枚の絵から映像を抜き出している範囲をブレの方向に合わせて移動させる事でブレのない映像を作り出しているだけで、撮影スピードを上回るスピードで激しく動かれると電子手振れ補正では追いつかず、結果的にブレた映像になってしまいます。
だからと言って撮影スピードを上げると今度はCPUの処理スピードが追いつかなくなるので(30fpsなら1秒に30枚の絵を処理するだけで良いのが、60fpsになると倍になりCPUの負荷が上がります)、撮影スピードを上げれば解決できる問題でもないのです。
ですから物理的にブレに合わせてレンズを動かす光学手振れ補正の方が結果的にCPUに負荷をかけずに綺麗な映像を撮影する事ができ、それを実現してくれるガジェットがスタビライザーで、今回紹介します「ProView G3」はジンバルとしても使えます。
このスタビライザーとジンバルの区別がつかない、と言う事をよく聞くのですが、簡単に言えばスタビライザーは”手振れの補正”を行うだけの機械で、”ジンバル”はモーターの力を借りてボタン1つでカメラの向きを変える事のできる機械になります。ただモーターでカメラをセットした土台を動かしますので、そのモーターを手振れに合わせて動かしてやり、カメラが一定の方向へ向く様にしてやればスタビライザーとしての手振れ補正も実現する事ができます。
ですから”スタビライザー”よりも”ジンバル”の方が機能的にはカメラを角度を変えられる分だけ上になります。
ですから「ProView G3」にGoPro(GoPro3移行のGoProを搭載する事ができます)を装備し、GoProマウントにマウントさせる事でGoPro6でも完璧には取れない手振れを100%取る事ができる様になりますし、できるだけ撮影の負担が増えない様に「ProView G3」はコンパクトにそして軽く(260g)作られています。
そして可動範囲はパン(左右)方向、チルト(上下)方向共に320°でロール(回転)方向は90°と縦向き、横向きどちらでの撮影にも対応している上にほぼ360°グルッと回して撮影できる様になっており、連続稼働時間も4.5時間と申し分ありません。
また「ProView G3」にもGoPro標準のマウントが採用されていますので、GoProを搭載するドローンやGoProマウントにそのままGoProを「ProView G3」に乗せたまま装備できるのも、この「ProView G3」のメリットです。
またジンバルとしての撮影モードとしてはごくごく一般的で、パン・チルト・ロール方向が自由自在に動く撮影から、撮影した映像の地面が斜めを向かない様にロール方向だけは固定した撮影、そして完全にカメラの方向は固定してブレだけを完全に取り去る撮影方法などがあります。
そしてオプションにはなるのですが(最初からセットになったものもあります)、手持ちで撮影する為のハンドルや、よく競技場や野球場、コンサート会場で見かける、空中にワイヤーが張ってあって、そのワイヤーを行き来しながら撮影できるワイヤーカメラ(操作はスマートフォンで行う事ができます)もオプションとしてこの「ProView G3」には用意されていますので、足場の悪い様な場所で一定の目線の高さでカメラを移動させながら撮影する様な場合には便利です。
と言う様にこの「ProView G3」はGoPro専用(GoPro互換機にももちろん使えます)にはなるのですが、GoProを使ってもっともっと滑らかな映像を撮影する事ができますので、今のGoProで撮影した映像にはちょっと満足行っていないと言う方にはオススメですよ。
なお詳細につきましては下記URLをご覧ください。
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