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モジュール追加でどんどんバージョンアップ!!レーザー&CNC彫刻も可能なFDM方式3Dプリンター「Snapmaker 2.0」

FDM(熱溶解積層法)方式の3Dプリンターの基本構造はヘッド部分を前後左右+上下と立体的にXYZ方向へ動かしながらフィラメントと呼ばれる樹脂を溶かし押出ながら盛って行く事で1つの立体オブジェを作って行きます。
一方レーザー彫刻機と言って、レーザーを素材に当てる事でそのレーザーのエネルギーで素材を溶かしたり焼いたりする事で文字や模様を描いて行く加工機があるのですが、これもFDM方式の3Dプリンターと同じ様に前後方向、つまりXY方向にヘッドを動かしながら素材に彫刻を施して行きます。
またCNC加工機と言って回転するドリルの刃を動かしながら素材を削って行く加工機も、3Dプリンター同様にXYZ方向にヘッドを動かしながら掘削加工して行きますので、機械的な構造は3Dプリンター、レーザー彫刻機、そしてCNC加工機加工機共に共通しています。

ですからFDMヘッド、レーザーヘッド、CNCヘッドとヘッド部分を交換するだけでマルチに使える工作機も市販されており、このマルチ加工機は設置場所が3台必要な所1台分で済む所が最大のメリットです。
そして今回紹介する「Snapmaker 2.0」もヘッドを交換する事で3種類の加工・工作が可能なマシンです。

リニアモジュールの利用で組立が簡単

この「Snapmaker 2.0」は全てのパーツがモジュール化されており、それぞれのパーツをマニュアル通り取り付けて行き、最後にそれぞれのモジュールとコントローラーをワンタッチコネクタ・ケーブルで接続するだけの加工機になっていますので、ドライバー1本で組立てられ、小学校高学年のお子さんでも20分もあれば、ブロックを使って遊ぶ感覚で組み立てられる容易さが特徴の1つです。
そしてその容易さをもたらしているのが”リニアモジュール”と言う動くレールです。
通常、組立式の3Dプリンターとなるとフレームを1つ1つ繋げて行き、ヘッドとモーターをタイミングベルトで繋ぎと言った、複雑な作業を1〜2日、朝から晩までかけて組み立てないといけない上に、初心者では絶対無理な微調整などを繰り返してやっと動く3Dプリンターに仕上げて行かなければならないのですが、この「Snapmaker 2.0」ではそのフレームと、ヘッドを動かすモーター類が一体化されたリニアモジュールを使う事で大幅に組立作業を簡略化がなされており、組立後のキャリブレーションも全ての自動化されていますので、本当に使い易いのです。

そしてこの「Snapmaker 2.0」にはA150,A250,A350と言う造形サイズによって3つのバリエーションが用意されているのですが、最初一番小さなA150を購入後、A350にアップグレードしたいと言う時にコントローラーはそのままでリニアモジュールやベース台、ヒーターベッド等を追加購入する事で簡単にアップグレードできる様になっていますので、これも魅力的です。

メンテナンスフリー

そしてリニアモジュールを使用するメリットは組立が簡単と言う事だけではありません。
モーターやコントローラーが密閉されたリニアモジュールと言う1本の柱の様なものの中に密閉されていますので、CNC加工の様なダストが大量に発生する作業をした場合でも掃除機でダストを吸うだけで良く、更には自作3Dプリンターにありがちな定期的なネジの締め増しと言った細かなメンテナンスが不要と言うのも魅力の1つです。

レーザー加工がとっても魅力的

そしてこの「Snapmaker 2.0」の魅力はたくさんあるのですが、特に魅力的なのがレーザー加工です。
レーザー加工の一番難しい所がポジション出しです。
どの部分にレーザー加工するのかを決めて素材をマシンにセットするのですが、その位置がちょっとでもズレると当然、思っていた場所にレーザー加工する事はできません。
ですがこの「Snapmaker 2.0」ではレーザーモジュールにカメラが内蔵されており、そのカメラで最初にセットした素材をスキャンし、アプリのモニターに映し出された素材に重ね合わせる様にデータを配置すれば良いので、ズレたりする事は絶対にありませんし、実際の仕上がりを事前にモニターで確認できるのも魅力です。
また描いたモノを素材から切り出したいと言う時、自動的にカメラがスキャンした際に描いたものの輪郭を抽出して自動でカット線を描いてくれるのも便利です。

グレードアップパーツが豊富

そしてこの「Snapmaker 2.0」の魅力は後からラインアップされているパーツを追加して行く事でバージョンアップできる事です。
例えばベーシックなセットではPCとUSB接続するか直接USBメモリーでデータをセットしなければ加工できませんが、WiFiモジュールを追加する事でWiFi経由で加工ができますし、IPカメラを追加する事でリモートで加工の進捗状況を確認したりする事もできます。
そして追加モジュールは今後もユーザーの要望等々によって増えて行きますので、まさにこの「Snapmaker 2.0」があれば何でも作る事ができそうな気にさせてくれる1台となっていますので、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。

https://www.kickstarter.com/projects/snapmaker/snapmaker-20-modular-3-in-1-3d-printers

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