いよいよこの4月から本格的なプログラミングの授業が小・中・高校で正式な科目として導入されますが、ほとんどの保護者の方がプログラミングなんてやった事がないと言う方が大半だと思います。
となると子どもさんに聞かれた時にどうしようと思い、プログラミング教室に頼ろうかな?と言う事になる訳ですが、ちょっと子どもさんをを見てみて下さい。
きっとどのご家庭でも保護者の方より子どもさんの方がスマートフォンやタブレットの使い方を熟知しているのではないでしょうか?
これはスマートフォンやタブレットがPCとは違い、使い方を教えなくても使えるユニバーサルデザインになっているからでもあるのですが、それ以上に子どもさんの学習能力が高いから、保護者が教えなくても色々なアプリが使えたり、保護者が知らない様な操作もできるのです。
言うなれば大人は間違った操作をして壊れたらどうしょうなんて心配が先に立ちますが、子どもさんはトライ&エラーで学習して行き、どんどん成長して行きます。
そこで今回は子どもさんが一人でプログラミング学習を行う事ができるプログラミングロボット「Clicbot」をご紹介致します。
複雑な動きを可能にする2軸のボール型ジョイント
よくロボットで使うジョイントと言うか関節にはサーボモーターが使われます。サーボモーターと言うのは位置や速度を制御できるモーターで、基本的な動きは回転です。
そしてその回転とブラケットをうまく組み合わせる事で関節を作るのですが、サーボ1つですと一方向にしか曲がらす、サーボを2個使用すると縦横自在に曲げる事のできる関節が出来上がるのですが、ロボットの形を変えようとするとブラケットの形状を変えなければならず、結果的に1つのロボットキットで作る事のできるロボットのバリーエションと言うのは数点になります。
ところがこの「Clicbot」では1つのボール型の関節に90°の角度差で4つの360°回転するジョイントが取り付けられており、このボール型の4ヶ所あるジョイントを使い接続の仕方や動かし方を工夫する事で非常に複雑なそして様々な形状のロボットを作る事ができるのです。
具体的に言うとこの「Clicbot」には車輪が2個、キットには入っているのですが、その車輪を2個使う事で車の様なロボットを作る事も可能ですし、ボール型のジョインを真っ直ぐに繋げてヘビの様にウネウネと身体をくねらせながら動かしてみたり、ボールジョイントを足に見立ててクモの様なロボットを作ってみたり、吸盤を使って今度は壁を登らせてみたりと本当に色々なものがブロックと同じ様に作る事ができるのです。
3通りのプログラミング方法
そしてこの「Clicbot」には3種類のプログラミングモードが用意されています。
まず最初はプログラミングで最近使われる事の多い、ドラック&ドロップでタイルを並べて組み合わせて行くスクラッチライクのプログラミング言語で、昔ならBASICと言う言語が最初に学ぶプログラミング言語でしたが、今では初心者が視覚的に構造を知らなくても、キーボードを使った事がなくても使えるスクラッチがメジャーです。
そしてこのタイルプログラミングに飽きてくればPythonでのプログラミングへと以降できる様になっていますし、スクラッチで書いたプログラムもPythonに変換させて何かどう変化してPythonではどう書けばプログラムが動くのかと言う事が学べます。
そして「Clicbot」ではスクラッチでプログラミングを行う前にスクラッチではどう書けば良いのか?と言う事をモーションラーニングを使って学習させ学ぶ事ができるのです。
具体的には作ったロボットをパラパラ漫画の様に1コマ1コマ動かし、キャプチャーボタンを押してロボットの今の形を記憶させます。そして一通りの動きを覚えさせたら再生ボタンを押してどう動くのかを見る事ができるのですが、この「Clicbot」ではそれをスクラッチのソース(プログラム)に変換して見る事ができるので、実際にこの様に動かすにはどう言う風にプログラムを書いたら良いのかと言う事をロボットを動かす事で逆アセンブルの様な形で学習できるのです。
そして更にその前段階として、とりあえず何ができるのか動かしてみようと言う事でサンプルのプログラムがロボットの組立ムービーと一緒に数多く収録されており、この「Clicbot」では何ができるのか?何が作れるのか?と言うものを具体的に見て体験できる様にもなっています。
カメラ付きのモニター
そしてこの「Clicbot」にはカメラ付きのモニターが付属しており、モニターには文字の他、アイコンや画像等も表示でき、カメラで捉えた映像はWiFiでコントロールしているスマートフォンやタブレットへ転送され、リモートコントロールする事ができる他、ライブラリを使えばモーショントラッキングやジェスチャーコントロールなどもできる様になっています。
更にこの他にモジュールとして物体との距離を計測する距離センサー、移動する為のモーターを内蔵した車輪、モノを掴む為のハサミ、モノを持ち上げたりする為の吸盤、そして固定する為のマウントやスマートフォンフォルダー等など、様々なパーツが色々とラインナップされていますので詳細につきましては下記URLにてご確認ください。
https://www.kickstarter.com/projects/keyitechnology/clicbot-the-best-educational-robot-ever
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