3Dプリンターの価格が手頃になったとはいえ、文字を印刷する様にそう簡単に3Dプリンターのデータを作る事は出来ません。
それは文字を並べるのとは違い、3D-CADアプリを使って、立体的に設計して行かなければならないからなのですが、例えばマグカップなら円筒形のオブジェを描いてから、半円のリングを円筒形にくっつければ何とかマグカップを作る事ができます。
一方で子どもさんの為に自動車や飛行機の模型をデザインしようと思えば、四角や三角、円と言ったオブジェをうまく組み合わせて行かなくてはいけませんので、相当な練習が必要になってきます。
ですが今回紹介する3Dプリンター「X-MAKER」なら子どもさんでもレゴを作る様に簡単に3Dプリントが出来るのです。
パーツを自由に組み合わせて設計
今回紹介する「X-MAKER」には専用のiPhone,Android,Windows向けの3Dプリントアプリ”X-MAKER App”が用意されており、このアプリに登録されたたくさんのサンプルから3Dプリントしたいものを選んで簡単に3Dプリントが行えるのが特徴です。
ただ、サンプルから選んで3Dプリントするだけなら他の3Dプリンター向けのアプリにも同様の機能があり、珍しいものではないのですが、この”X-MAKER App”ではそれにプラスして細かなパーツが数多く登録されており、そのパーツを組み合わせて新しいオリジナルな造形物をデザインする事ができるのです。
ただこの時、元あるオブジェにパーツをくっつける、融合させると言うのが3D CADでも難しいのですが、、この”X-MAKER App”ではパーツを移動さるだけで、自動的にパーツを処理してくれるので、幼児さんならお絵かきアプリを使って絵を描くのと変わらない操作で造形が行えます。
そして実際に3Dプリントを行う際に、動くものですとパーツ毎に分けて3Dプリントしなければいけないのですが、そう言ったパーツ分け、更にはパーツをどうやって並べて3Dプリントするのかと言った事も自動的に”X-PRINT”ならやってくれるのです。
またもっと複雑なものを造形したいと言う場合は”X PRINT”3D CADを使って造形できる機能も搭載されていますので、本格的な設計も出来る様になっています。
二次元を立体化
次に”X-MAKER App”にはもう1つ、小さいお子さんを持つ親御さん向けの機能として二次元データを三次元にすると言う機能も搭載されており、子どもさんが描いた絵をカメラを使って取込み、それを3D化した上でキーホルダー等にも出来るのです。
なお造形サイズは150×150×150mmで、XY解像度は0.012mm、スライスピッチは0.05〜0.4mmなのでこのあたりはホビー機と言った感じ、使えるフィラメントは基本はPLAになります。
実際に動かして遊ぶ事ができるX-KIT
次に「X-MAKER」には子どもを楽しませる手段としてX-KITと言う、動力と言うかモーターキットが用意されており、このX-KIT対応のサンプルオブジェを造形しX-KITを組み込む事で、スマートフォンやタブレットを使ってラジコンの様に3Dプリントしたものを操縦して遊ぶ事ができますので、子ども達は大喜びするに違いありませんので、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。
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