みなさんは何故、ケーブルが円や楕円を描く様にまとめられてパッケージに入って売られているのかご存じですか?
ケーブルの中には銅線が入っています。この銅線は銅の合金ですが、柔らかい金属な上に細い線がいくつも束ねられたヨリ線を使っているので、柔軟に曲げる事ができるのですが、曲げすぎると電線の曲率が大きくなる、それに比例して銅線にかかる曲げモーメントが大きくなる事で断線を起こします。
ですから市販されているケーブルは電線の曲げ率が断線を起こさない程度に緩やかにカーブを描かせ、円を描くようにまとめらてパッケージに入っているのです。
持ち歩いたりするスマートフォンの充電ケーブル等は綺麗に巻き取って持ち運びした方が
つまり、グチャグチャにまとめられたケーブルを入れたバッグの上から、モバイルバッテリーや財布等の重いモノを乗せると、ケーブルの曲がった部分に圧力が加わってほぼ二つ折りになる様な状態が同じ場所で継続して起こると断線する確率が上がると言う事になります。
そこで今回は、非常にまとめやすい自己結合するケーブル「BondCable」をご紹介致します。
自己結合の秘密は溝にアリ
さてこの「BondCable」はケーブル同士が結合する非常に珍しいケーブルになっており、何とその秘密は溝にあります。
この「BondCable」はフラットケーブル、テープケーブルと呼ばれる円形ではなくテープの様な平らなケーブルになっており、その表面には両面ともに溝が掘られています。
そしてケーブルを巻き取った時にお互い向き合うケーブル面は凸凹になっていてちょうど両者のケーブルが溝で噛み合う様になっており、巻き取られたケーブルを指先で挟む様に力を加えると溝と溝とがキッチリとはまり外れないので、巻き取ったケーブルにケーブルタイ等をかけてケーブルを束ねる必要がないのがこの「BondCable」の1番のメリットです。
ですからこの「BondCable」は従来のケーブルの様に巻き取った後にケーブルをまとめる為のマジックテープを巻いてみたりケーブルタイを巻いてみたりする手間なない上にケーブルをまとめる為の結束バンド等を紛失したり邪魔になったりと言う事がないのもメリットです。
しかもケーブルだけでまとまってくれますので、コンパクトに収まってくれて持ち運びにも便利なのです。
安心のMFi認定のケーブルを含めて全5種類
次にケーブルの種類ですが、まずケーブル長さはどのケーブルは1.2m1種類のみとなります。
そしてケーブルのラインナップはUSB-A←→USB-C、USB-C←→USB-C、microUSB←→USB-A、Lightning←→USB-A、Lightning←→USB-Cの5種類がラインアップされています。
またそれぞれのケーブルの特性ですが、USB-A←→USB-Cは最大5V/4.5Aまでの電力を流す事ができ、データ転送スピードは最大480Mbpsとなります。
次にUSB-C←→USB-CはUSB-C PD(Power Deliver)には対応しているものの20/3Aの60Wまでしか流せませんので、MacBook Pro等を充電される方は注意が必要です。
またデータ通信規格はUSB2.0なので480MbpsがMAXとなります。
そしてmicroUSB←→USB-Cケーブルの最大電流は5V/2Aで、Lightining←→USB-Aは5v/2.4Aの12WがMAXとなり、Lightining←→USB-Cは9V/2A,14V/2Aまで最大流す事ができますのでiPhoneもiPadも最速スピードで急速充電できるだけでなく、MFiと言ってAppleが周辺機器に与えている、所謂お墨付きを取得している安全・安心して使えるケーブルとなっています。
加重曲げテスト1万回クリアの安心度
またこのケーブルはUSB-IFに準拠しており、溝を作る事で自然と被膜も厚くなる事から、荷重曲げテスト(500gの重りをぶら下げて120°の振り幅で1万サイクル)とプラグの抜き差し1万回の過酷なテストもクリアしており更に安心してお使い頂けるケーブルとなっていますので、もし興味を持たれて詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/cleverthings/bondcable-self-bonding-charging-cables
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