RaspberryPi Picoはご存じの様にポストArduinoとも呼ばれているマイコンで、RasPiの様にLinuxベースで動作するのではなくTinyML, TensorFlow Lite, MicroPython, C/C++等々の言語で書かれたプログラムを動かす為のマイコンで、GPIOは26、そのいちSPI×2、I²C×2、12bit ADC×3、PWM×16、PIO×8もあり、Arduinoで設計したデバイスをRaspberryPi Pico用に書き換えて使うと言った事もできます。
しかもボード単価は500円弱で購入可能なのでArduino UNO等よりも安価ですし、ボードそのものもArduino nanoの用にコンパクトなので、デバイスを開発には最適なのですが、問題はArduino同様にシリアル通信しか出来ないのでIoTガジェットを作るには別に通信モジュールを増設する必要があり、それをESP32をオンボードしてコンパクトにまとめたのが今回紹介する「UDOO KEY」になります。
ESP32
ESP32はArduinoユーザーの間ではこれ一択と言っても良いArduino IDEでもプログラム開発が可能なWiFiとBluetooth通信モジュールを搭載したICチップで、8MByteのPSRAMを搭載していますので、WiFiベースのサーバープログラムを開発するのも容易ですし、ライブラリも充実しており、温度センサーや湿度センサー、気圧センサーから得たデータをクラウドサーバへ定期的にアップロードしたり、ブラウザベースでESP32を制御したりするプログラムを初心者でも比較的簡単に書く事ができます。
ですからシリアル通信しか持たないRaspberry Pi Picoで得たデータをクラウドへアップロードするにはESP32が必須になりますので、それら双方を1つのボードにまとめたこの「UDOO KEY」はプログラム開発するには最適なデバイスで、この「UDOO KEY」で動作確認した後にオリジナル基盤を起こせば失敗なくスムーズに開発する事ができます。
またESP32のUART、SPI用の信号を取るヘッダピンも設けられているのでESP32単独でもプログラム開発も行えます。
RaspberryPi Pico
一方、RP2040をベースとするRaspberryPi Pico互換部分ですが、この部分は完璧にピン配置と、ピッチもサイズもRaspberry Pi Pico互換となっていますので、もちろんPico Packを初めとする拡張ボードをそのまま取り付ける事ができますので、基板設計や半田付けが苦手と言う方も、こう言った市販の拡張ボードを使って様々なセンサーやロボットと言ったも作る事ができます。
ボードは2種類
また「UDOO KEY」には2つのボードがラインアップされています。ベーシックな「UDOO KEY」と、9軸センサーにデジタルマイクがオンボードされた”UDOO KEY Pro”があり、羽子板の様な形状を利用して例えば、2台の”UDOO KEY Pro”をWiFiやBluetoothでお互いを接続してラケットを振ってボールを打ち返す様な仮想ゲームを作ったりと言った事もできます。
またRasPi PicoでIoTデバイスを開発してみたいと思っておられる方、この「UDOO KEY」ならハード設計いらずでプログラムだけを書くだけで動作させる事ができますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/udoo/udoo-key-the-4-ai-platform
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