VR(仮想現実)やAR(拡張現実)グラスは今ではもう一般的になってしまいましたが、そもそもメガネの様なデバイスに映像を投影して見ると言うのはSONYが1996年に発売したグラストロンと言うメガネ型のホームシアターが最初に市販化されたデバイスです。
このグラストロンにはビデオカメラのファインダーに入っていた0.7型18万画素のLCDをメガネの左右のガラスの代わりに内蔵した様な製品で、最大52インチ(昔のテレビはブラウン管でしたので30インチ前後が主流でした)もの大きなスクリーンで映像を見ている様な迫力のある映像を楽しむ事ができたのですが、時代を先走り過ぎていたのか、後継機種が1機種出ただけで消えてしまいました。
その後、VRの登場で一気にVRグラスが広まり、AR機能を搭載したGoogleGlassやHoloLensへと続くのですが、ARグラスはどちらかと言うと産業用で民生用として市販されているものはごくごく僅かです。
中にはスマートフォンを使いスマートフォンのカメラで捉えた風景にスマートフォンで作った映像を重ねるARグラスの様なものもありますが、今回紹介する「DreamGlass Air」はHoloLensにも引けを取らない映像だけで言えば2.5Kクラスの映像を実空間い投影する事のできるARグラスです。
ARの仕組み
では一体どうやってこの「DreamGlass Air」は実空間の中に仮想の映像を投影するのかと言いますと、仕組みはHoloLens等と同じです。
よくメガネやサングラスを外してレンズを凝視すると、そこに薄く、自分の姿や後ろに広がる風景が映り込んでいるのを見る事があると思いますが、透明なレンズでも角度によってレンズの中で反射した光が風景となって見える位置があるのです。
その原理を利用してヘッドバンドに内蔵されたLCDディスプレイから投影された映像が45°角度をつけたレンズで反射し、レンズ越しに捉えた風景と一緒となって目で認識する事でARを実現しています。
ドローン撮影に特に便利
ですから実風景に仮想の映像を重ね合わせて見る事ができますので、録りためたドラマの続きを鑑賞したり映画を見たりしながら仕事や家事をすると言った事もできますが、1番のオススメはドローン撮影でしょう。
ドローン撮影する場合、どうしても映像のアングルを見ながら撮影しますので実際に飛行しているドローンの姿を見ながらと言う事ができませんし、モニターを凝視しているとドローンの位置を見失い、あやうく障害物に衝突させて墜落させてしまう危険性もありますが、この「DreamGlass Air」を使えば実際に飛行しているドローンを目視しながらドローンが撮影している映像も確認する事ができますので、とても便利です。
デリシャスキッチンを見ながら料理も
またYouTubeのゲーム実況を見ながらゲームを同時プレイするだとか、デリシャスキッチンでレシピ動画を見ながら料理を作る、またHoLoLensの様に、マニュアルを見ながら車やバイクの修理を行うなんて事もこの「DreamGlass Air」を使えば可能になります。
更にこの「DreamGlass Air」は、今はスマートフォンやゲーム機、メディアプレイヤー等と接続して使うと言う方法しかありませんが、もうすぐサービスが始まる5G通信用のチップを搭載していますので、5G通信が始まればこの「DreamGlass Air」単体で映像を楽しんだりする事も可能になりますので、もし興味を持たれた方は詳細なスペック等につきましては下記URLをご覧ください。
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